「正気の沙汰じゃない」元助っ人メッセンジャーが語る“阪神” 米メディアに告白した10年の想い「マジかよって思った」
メジャーでは鳴かず飛ばずだったメッセンジャー。彼がたどり着いたのが、阪神だった。(C)Getty Images
今月5日、虎党たちが勝利の美酒に酔いしれた。日本シリーズでは59年ぶりとなったオリックスとの「関西対決」を制した阪神が球団史上2度目の日本一に輝いたのだ。
最後に日本一となったのは、1985年の吉田義男政権下。そこから38年の時を超え、当時の主力だった岡田彰布監督の指揮の下、パ・リーグ3連覇の絶対王者であるオリックスとの死闘を制して、阪神は悲願の“完全制覇”を成し遂げた。
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阪神をこよなく愛する人たちが涙ながらに歓喜した。そんな熱狂的な光景は海を越えた話題となり、かつて伝統のユニホームに身を包んだ助っ人たちにも喜びを提供した。
「阪神ファンは正気の沙汰じゃない。もちろんいい意味でね。橋から飛び降りたり、川に飛び込んだり。勝つことに貪欲で熱狂的なんだ」
米メディア『The Athletic』のインタビューでそう語ったのは、阪神の助っ人史上最長となる10年間も在籍したランディ・メッセンジャー氏だ。
2010年に「中継ぎ要員」として阪神に加わったメッセンジャー氏は、入団2年目の11年に先発ローテーションに定着。通算98勝(84敗)、防御率3.13、1475奪三振を記録し、計6度の開幕投手を務めた。2014年には13勝を挙げ最多勝を獲得し、絶対的なエース格として活躍したレジェンドだ。