「正気の沙汰じゃない」元助っ人メッセンジャーが語る“阪神” 米メディアに告白した10年の想い「マジかよって思った」

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 近年の日本で食文化の代表格とも言えるラーメンを愛し、人懐っこい性格もあってファンから「ランディ」の愛称で親しまれた名助っ人は「最初にカーネルサンダースの像を川に投げ込んだ話を聞いたときは『マジかよ』って思った」と入団当初の思い出を回想。そのうえで、阪神ファンのチームに対する情熱的な愛を「今は誇らしく思えるようになった」と語った。

「僕は彼らの文化に入った外国人だったけど、あの時は呪いの話とかを馬鹿げているって思ったんだ。でも彼らは本当に野球を愛しているんだよ。どんなにチームがひどかろうと、状況に関係なく応援に駆けつけてくれるんだ。だから僕は本当に彼らのことを最高だと思っている」

 引退を決断した2019年には、外国人選手としては異例となるセレモニーが実施された。当時、涙ながらに「日本での10年間は本当に素晴らしく、一生忘れることはありません。タイガース、イチバンデス!」と語っていたメッセンジャー氏は「妻と子どもたちがフィールドにいて、あの経験できたことは、僕にとってかなり特別だった」と強調。そして、阪神でのキャリアをしみじみと振り返った。

「あの黒土の内野ね。ほとんど埃っぽい砂で、ひどいグラウンドだった(笑)。でも、あそこには伝統があって、それが阪神を作り上げているんだ。そして、スタジアム全体が僕の名前を合唱するのを聞くのは最高だった。あの時間は僕にとって最高だった。何よりも最高のファンがいたからね」

 阪神がついに成就させた日本一の悲願。彼らの成功は奮闘した助っ人にとっても、これ以上にない喜びとなっているようだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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