活躍の理由は日韓の“レベルの差”にあらず。元阪神助っ人再覚醒の理由を元巨人イ・スンヨプが説く「日本と韓国では文化が違う」
だが、単純な技術力の差だけではないだろう。地元メディアに異論を唱えるかのように「アルカンタラにとって重要なのはメンタル面だ」と訴えたのは、斗山を率いるイ・スンヨプ監督だ。
かつては自身もNPBで8年間にわたってプレーしたイ・スンヨプ。ロッテ、巨人、オリックスと渡り歩き、通算159本塁打を放った実績を持つレジェンドは、韓国のニュース局『Yonhap News』の取材に対して「(アルカンタラの)技術力は2年間で全く低下はしていないと思った。むしろ日本のプロ野球の細かさと、相手の弱点を攻略する方法を補完して帰ってきた」と断言。そのうえで、韓国で再ブレイクを果たしている要因を論じた。
「肝心なのは環境の差と精神面なんだ。日本と韓国では野球の文化や考え方が違う。そこに馴染むのに彼は少し苦労したのかもしれない。日本では二軍にも良い外国人選手がいて、一軍の外国人選手の枠は4と決まっている。だからちょっとでも不振になれば代えられてしまう。そうした要素から心理的に追い込まれた部分はあったはずだ」
日本で助っ人外国人選手が活躍するには、実力だけなく、メンタル面でのタフさも求められる。アルカンタラに対するイ・スンヨプの言葉からはそう痛感させられる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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