昔ほど食べられない…胃が老化する理由とは?元気をとり戻す食の新習慣
「昔に比べると食が細くなった」「すぐに満腹になってしまう」「胃腸に元気がないように感じる」。こんな悩みを抱えていませんか?
年を重ねるにつれて食事量が変化するのには、いくつかの理由が考えられます。なかには、意外な原因が隠れていることも。
今回は、加齢によって食が細くなる理由とともに、衰えた胃を元気にする方法もご紹介します。
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1.年をとると食が細くなる理由
まずは、加齢によって食が細くなる理由を見ていきましょう。
1-1.胃の弾力性が低下する
胃は、加齢により弾力性が低下します。若い頃の胃は食べものが入って来ても柔軟に拡張できますが、弾力性が低下した胃は十分に広がらず、食べものがあまり入らなくなります。
その結果、食事量が少なくてもすぐに満腹感を得てしまい、胃がもたれ、重たく感じるようになるのです。
1-2.胃酸の分泌が減る
加齢により胃粘膜が萎縮すると、胃酸の分泌量が低下します。胃酸は消化酵素が働きやすい環境を作り、食べものを分解するために重要な役割を果たしていますが、胃酸分泌が低下すると、胃もたれ、膨満感の原因になり、食欲が減退します。
1-3.蠕動運動が弱る
蠕動運動とは、胃から小腸へと食べものを送り出す運動のことです。加齢により筋肉が衰えると、胃から小腸に運ぶ力が弱まり、胃の中に食べものがたまりやすくなります。消化活動が停滞し、膨満感につながり、それが食欲を低下させる原因になります。