ロッテが元広島・小窪を獲得 過去に独立リーグからNPBに復帰を果たした選手は?

タグ: , , 2021/9/1

 ロッテは8月31日、独立リーグの九州アジアリーグ・火の国でプレーしていた元広島・小窪哲也内野手の獲得を発表した。現在2位で首位オリックスを猛追中。優勝争いが佳境へ進んでいく中で、36歳のベテランには代打の切り札や、若い内野手陣の精神的支柱としての期待がかかる。


 
 井口監督が後輩である青学大出身のバットマンに白羽の矢を立てた。昨季までは13年間、広島一筋でプレー。通算385安打、打率・259、18本塁打、153打点の成績を残した。代打の切り札の他、選手会長としてもチームをまとめ、2016~2018年のリーグ3連覇に貢献。ただ、近年は出番が減り、昨オフには広島から指導者を打診されたが、現役続行にこだわり自由契約に。今年6月からは熊本の火の国でプレーしていた。

 独立リーグを経てのNPB復帰。いばらの道である選択に挑戦し、見事に返り咲いた。過去に同様の道筋をたどった選手を振り返っても、簡単なことではないことがよく分かる。

 昨年は9月にヤクルトが、四国アイランドリーグplus・香川の歳内宏明を獲得。歳内は残りシーズンで7試合に先発し、1勝2敗、防御率4・28と先発ローテーションの一角を担った。2年目の今季はここまで1軍での登板はない。
 それ以前には元ダイエーの山田秋親が、2009年オフに四国・九州アイランドリーグの福岡から、ロッテに入団した。これが独立リーグを経たNPB復帰選手の1号だった。

 その後はBC・新潟からヤクルトに復帰した元日本ハムの正田樹、四国アイランドリーグplus・四国からロッテに復帰した元日本ハムの金森敬之、BC・信濃を経て西武に復帰した元ロッテ、阪神の小林宏之らがいるが、それ以上に志半ばにしてNPB復帰を断念してきた選手たちは数多い。

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 最近ではBC・栃木から復帰を目指した村田修一が、思い届かず2018年限りで現役引退した。栃木では村田の後を追うように元ロッテの西岡剛、元ソフトバンクの川﨑宗則という元メジャーリーガーの2人や、元ロッテの成瀬善久、元ヤクルトの村中恭平らがプレーしているが、NPB復帰には至っていない。

 元メジャーリーガーでいえば、高津臣吾、大家友和、木田優夫、大塚晶文、岩村明憲、田澤純一らもBCリーグでプレーしたが、NPBから声が掛かることはなかった。

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