「あんな完璧な人間はいない」MLB通算335本塁打男がリスペクトするイチロー、黒田博樹への感謝
他にも、日本人選手とはこんな縁がある。
「日本人の選手がよく使っているベルト、分厚くて腰にもいい日本製のベルトがあるのですが、今でもそれを使っています。ヤンキース時代に黒田(博樹)さんに借りて、すごく良かった。それから毎年黒田さんがプレゼントしてくれました。今でも用具担当にお願いしてオーダーしてもらって、使っています。ドミニカの家にもストックがたくさんあるくらい気に入って使っています」
そんなカノのプレーを支えていた日本製の野球道具はベルトだけにあらず。
「SSKは2006年頃からバットを使っていて、その後グローブも愛用しています。どんな時も対応してくれて、サポートしてくれました。2014年に日米野球で日本に来た時は、オーナーにも会えたし、ミーティングも開いてくれました。この場を借りて、SSKのスタッフの方に感謝を伝えたいですね」
さらに、日本の町工場の防具メーカーも愛用しているそう。
「日本のベルガードの防具も愛用しています。試しで使った時にすごく良かったので、それから毎年使っています。アメリカで流行ってきていて、各チームのトップ選手数名が使っているほどの人気になっています。日本製の道具は素晴らしい」
ベルガードファクトリージャパン社は前身の会社が2012年に倒産するも、熟練職人の技術でレガースやアームガードを製作している小さなメーカーだ。
カノは今年新たにスタートする中東と南アジアを拠点とするプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」の共同オーナーでありながら、自らもドラフト指名を受け、新しいステージに歩みを進めている。そんなカノに、今後の展望について聞いた。
「ドバイのリーグでは、多くの素晴らしい選手に活躍の場を与えたいと思っています。また、実弟が日本のBCリーグ新潟でプレーしていたこともあり、いつか日本でプレーしたいと家族で話したことがあります。なぜ日本でのプレーを夢見るかというと、日本の野球のやり方だったり、練習の仕方だったり、ファンの素晴らしい応援を体験したいと思っています」
「2014年の日米野球でプレーしたことがありますが、練習中からファンが見学してくれたり応援してくれたりするのは、ものすごく感動しました。残念ながらその時に骨折してしまい、日本の野球ファンに最高のプレーを見せることはできませんでしたが、王(貞治)さんと会うことができて感動しました。本当に光栄なことです。日本の素晴らしいところは街中がすごくキレイですし、ゴミも落ちていないイメージが強いですね。日本にはとてもいいイメージを持っているので、日本でやりたい気持ちがあります。この後どうなるかわからないですが、日本でプレーすることが夢なので、オファーがあれば嬉しいですね」
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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