球速が理想水準に満たず“凱旋登板”も白紙に…米紙が伝えた佐々木朗希の現在地「まだ完成形ではない」

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日々研鑽を積んでいる佐々木。(C)Getty Images

 まだまだ発展途上だ。現地時間3月1日にドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、米スポーツ専門局『Sports Net LA』などの取材に対応。そこで来る3月19日に東京ドームで行われるカブスとの開幕2戦目の先発投手について、「今話し合っているところだ。本当にまだ決まってない」と明言。今月12日に語っていた佐々木朗希の登板が不透明であるとした。

【動画】佐々木朗希が「ライブBP」登板 先頭打者にいきなり本塁打浴びる

 佐々木自身も“凱旋登板”に意欲的ではあった。「なかなかメジャーでの開幕を日本で迎える機会はないと思うので、特別なこと」とロバーツ監督の使命を意気に感じ、デビューに向けて標準を合わせていた。

 しかし、多士済々の投手陣の調整状況からローテーションの組み方も変わってきたのかもしれない。というのも、佐々木は現地時間2月25日にホワイトソックスの打者を相手にしたライブBPで、3イニング相当(38球)を投げ、被安打2、被本塁打1、1奪三振、1失点とやや精彩を欠いた。この時、ロバーツ監督が明かした平均球速は90マイル(約144.3キロ)半ば。自身が目標とする平均98マイル(約157.7キロ)から99マイル(約159.3キロ)には及んでいなかった。

 もっとも、佐々木の開幕シリーズ登板が白紙となるのは、ドジャース首脳陣にとっては想定内の出来事かもしれない。地元紙『Los Angeles Times』でロバーツ監督は「我々が予想していた通りだ。彼自身も、『まだ完成形ではない』と言っているし、我々もそう感じている」と断言。NPBでの5シーズンで規定投球回を達成した経験もない未完の大器が、いまだ研鑽を積むべき段階にあるとした。

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