佐々木朗希のベンチ引き上げ態度に向けられる”厳しい目”… WBC元米国代表が指摘「フィールドでこのような感情を見せることは許されない」
一方でWBC元米国代表も務めたジョナサン・ルクロイ氏は自身のXでこの発言を引用しながら反論。同氏は、米国代表として、2013年、2017年のWBCにも2度、出場。特にメジャー選手が多く出場、悲願の初優勝に輝いた17年の大会では米国メンバーとしてチームを支えた。レンジャーズではダルビッシュ有(現パドレス)ともバッテリーを組むなど捕手としてキャリアを重ねた。
クラーク氏の投稿を引用する形でルクロイ氏は「全米放送でベンチで(泣く姿を)カメラに抜かれるのは見栄えが悪い」ときっぱり。続けて「素晴らしい瞬間などをのぞいて、フィールドでこのような感情を見せる行為は許されない」と活躍する上での、メンタル面の課題を指摘してみせた。
確かに自身が出した走者がまだ残っている状況とあって、ベンチ裏に駆け込むのはプロのふるまいとはいえないかもしれない。さらに感情が高まって涙目ともなれば、戦う集団においては、自身のメンタルをいかに維持できるかも活躍の鍵を握りそうだ。ただロバーツ監督は才能豊かな23歳右腕を「まだ若くキャリアをスタートさせたばかり。成長し続けることが大事」と長い目で見守る姿勢を崩さない。
厳しい意見を投げかけたルクロイ氏も佐々木がメジャーの洗礼を浴びたことを受け「(この経験を)生かすか、生かさないかだ。彼はとてつもない才能を持っているようだ。彼が正しい形で対処することを願う」と背中を押すことも忘れなかった。
ここまでメジャーの舞台で意見が飛び交うのも、日本球界時代から剛腕として潜在能力の高さが認められているからこそ、ともいえる。次回登板は日本時間6日、敵地でのフィリーズ戦が予定されている。令和の怪物が歩む成長曲線は引き続き、人々の注目を集めていく。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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