佐々木朗希の“マイナー調整論”は安易ではないか? MLB2043安打の名捕手が放った春先の断言「彼の自信を完全に壊す。バカだな」
ただ、現地時間5月10日の会見でデーブ・ロバーツ監督が「ここ(メジャー)での勉強は、とても、とても有意義なことだと考えている」と明言したように、苦戦しているとはいえ、メジャーで戦えるだけのポテンシャルを持った選手を「レベルが下がる」からとマイナーに落とすのは安直ではないだろうか。
実際、佐々木ほどの実績を持った選手にとってはメジャーリーグとは異なる環境で仕切り直すことの方が難しいという見方もある。まだ寒風が吹いていた今年2月、米YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演したMLB通算2043安打の名捕手AJ・ピアジンスキー氏は「(マイナー調整は)絶対にない」と断言。強い言葉でもって持論を展開した。
「サービスタイムの問題もあるし、何よりも彼の自信を完全に壊すことになる。バカだな。じゃあ、ササキに『お前、最高のボールを投げるね』って言っておいて、『他のピッチャーを使いたいからトリプルAに送るわ』って言うのか? そしたら彼は『俺は投げられるのに。あり得ない』と思うに決まってる。そんな簡単に選手は降格させられないんだよ」
今後もおそらくメジャーでの戦いの中で試行錯誤は続く。そんなタフな場で佐々木は、どう己を仕上げていくのか。“壁”にぶち当たった今まさに怪物の真価が問われている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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