甦った怪物の快速球 平均球速6.7キロ増の佐々木朗希が口にした「目標」 ド軍指揮官が提示したメジャー再昇格への課題は?
マイナーで試行錯誤を繰り返しながら、復調の兆しを見せた佐々木(C)Getty Images
表情に自信が現れていた。現地時間9月9日、ドジャースの佐々木朗希は、ジャイアンツ傘下3Aサクラメント戦に登板。今季のマイナーで5度目のマウンドとなった中で、4回2/3(90球)を投げ、被安打3、5四死球、8奪三振と好投した。
【動画】佐々木朗希がメジャー復帰へ!5度目のリハビリ登板で三振を奪うシーン
ここまで改善の兆しは見られなかった。今年5月中旬に「右肩のインピンジメント」が判明した佐々木は、現地時間8月14日にマイナーで実戦復帰。しかし、過去4度の登板では、防御率7.07、WHIP1.79、奪三振率5.14と低迷。投球の生命線である4シームの平均球速も94.3マイル(約151.7キロ)にまで落ち込んでいた。
今季中のメジャー復帰が「厳しい」と見られた佐々木だったが、5度目の登板は手応えのあるマウンドとなった。5四死球と制球面で一抹の不安こそ残したものの、初回から100マイル(約160.9キロ)を連発するなど最速100.6マイル(約162キロ)を計測。平均球速も過去4登板から4.2マイル(約6.7キロ)も向上する98.5マイル(約158.5キロ)に達した。
スライダーとスプリットといった主要武器となる変化球の平均球速も向上。ボールスピードが上がった影響もあって、この日の佐々木は相手打者の35スイング中、空振りを16も記録。明らかに球威も増していた。






