セは左腕投手、パは「大卒野手カルテット」 好スタートを切った新人たち
■宗山の真髄は「新人らしからぬ落ち着き」
パ・リーグは複数の大卒野手が早くもチームの主力になりつつある。
その筆頭は楽天・宗山塁。明治大から5球団競合で入団した「20年に1人の遊撃手」は、開幕からポジションをガッチリとつかんでいる。ここまで欠場したのはわずか1試合のみで、チーム最多の33安打をマーク。守備では4失策を喫してはいるものの、新人らしからぬ落ち着きは他に類を見ない。
開幕からハイアベレージを残しているのが西武・渡部聖弥。大阪商業大からドラフト2位で入団すると、勝負強さを武器にクリーンアップの一角を確保。右足首を痛めた関係で規定打席にこそ満たないが、打率.344、OPS.806をマークしている。
オリックスのドラフト1位・麦谷祐介は、富士大時代から運動能力の高さが評判。俊足強肩の外野手として、チームに勢いを与える。盗塁数はチームトップの6個で、バックホームで危機を救ったことも。不在だったセンターの定位置を奪う日もそう遠くないか。
大学屈指のスラッガーで鳴らしたロッテ・西川史礁(青山学院大)は、開幕戦から5試合連続安打をマーク。その後は不振に陥りファーム落ちするも、打率4割超と違いを見せて、大型連休中に再昇格。ここからの本領発揮に期待だ。
この他には、江原雅裕(日鉄ステンレス→楽天4位)が開幕から1か月で9試合に登板。山縣秀(早稲田大→日本ハム5位)は二遊間のバイプレーヤーとして出場機会を増やしている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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