ロッテ・佐々木朗希投手にプロの洗礼?!練習終了後の即席のサイン会直後に・・・

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 こんなプロの洗礼は浴びてほしくなかった。最速163kmの実績をひっさげ、ロッテにドラフト1位指名され入団した佐々木朗希投手。まだ18歳の金の卵に、心ないファンから「ビーンボール」が投げつけられた。

佐々木のサイングッズが次々とネットオークションに出品


 ロッテは11日、他球団に遅れながら新人合同自主トレをスタートさせた。例年であればロッテ浦和球場で行ってきたが、佐々木フィーバーに配慮する形で本拠地のZOZOマリンが舞台に選ばれた。初日は左翼席が解放され、練習終了後には即席のサイン会が開かれた。その直後、佐々木のサイングッズが次々とネットオークションに出品されていった。

 この日は1000人以上のファンが新人たちの第一歩を目にしようと詰めかけていた。佐々木は練習後で日も暮れかけて気温が急激に下がる中、ベンチコートを身にまとい必死にペンを走らせた。その思いを引き裂くような背信行為に、球団関係者も落胆の色を隠せなかった。

 プロ野球は昨年、史上初めて2600万人以上の観客動員を記録した。各球団の営業努力が実り、球場はかつてない賑わいを見せている。競技者人口は、単純な若年層の人口減もあり、右肩下がりの状態が続いている。そこから「野球離れ」という言葉が定着しつつあるが、スタジアムを埋める熱気は増してきているのも確かなのだ。

 その裏にはファンサービスの徹底が間違いなくある。選手とファンの距離感は以前に比べて近くなった。球場や練習場、イベント、キャンプ地などで選手と写真に収まり、サインを書いてもらうチャンスも飛躍的に増えた。そこを逆手に取るような転売屋たちが暗躍しているのも、球界を取り巻く悲しい事実だ。

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