越年更改の佐々木朗希 囁かれるメジャー移籍の可能性は? 米メディアは「残す理由は何百万、何千万とある」と強調
成長著しい佐々木。彼の望むとされているメジャー移籍は叶うか。(C)Getty Images
“令和の怪物”の去就がにわかに忙しない。ロッテの佐々木朗希の契約更改は年内に交渉がまとまらず、来年に持ち越しとなった。それを受け、一部のメディアでは今オフ中のメジャー移籍を狙っているのではないかとたびたび報じられている。
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2019年にロッテからドラフト1位指名を受けた佐々木は現在22歳。22年シーズンには日本球界で最多となる1試合19奪三振を記録したほか、史上16人目の完全試合も達成。日本人投手では最速となる165キロの快速球を披露するなど特大のポテンシャルを発揮している。
ゆえにメジャー移籍も可能性とはしてはゼロではない。伸びしろを多分に残している現時点でステップアップを図れば、将来的に日米両球界を代表する大投手となれるかもしれない。
一方で25歳になる前のメジャー移籍は「非現実的」という見方も強い。というのも、メジャーリーグでは2016年に施行したルールにより、25歳未満の選手に使用できる金額は、契約金や年俸など込みで、年間500万ドル(約7億2500万円)と決まっているためだ。
加えて契約形態もマイナー契約からスタートするため、仮にポスティングを使っても、26年オフまでは大型契約は結べない。そのため、佐々木を慎重に育ててきたロッテとしても“旨味”はない。その点については吉井理人監督も将来的な移籍に理解を示しつつも、もう少し球団に恩返しを行ってからと公言している。