佐々木朗希のポスティング問題について高木豊氏が提言 「ルールをちゃんと作っておいたほうがいい」という背景とは
一方で今回の出来事で話題となっているのは、球団が選手へポスティング移籍を認める基準にもある。佐々木朗は未だ年間通してローテーションを守ったことはなく、2桁勝利にも届いていない。吉井理人監督からは佐々木朗に関して、球団への貢献を促す発言もあった。こういった考えに対して高木氏も理解できるとしながら、佐々木朗に関しては「素質を考えたらメジャーに行ってもおかしくはない」とした上で、懸念される体力面に関しても向こうにいってじっくり鍛えるという考えかたもあるとした。
球団、選手面から様々な事情も踏まえた上で同氏は「ここらへんでルールをちゃんと作っておいた方がいい。日本のプロ野球としてポスティングというのは25歳以上じゃないと球団もコミッショナーも認めないなど。やはりルールがないと。球団と個人の話だけに任せているからおかしくなる」と日本球界全体としてのルール整備の必要性を訴えた。
すでに佐々木朗のポスティング問題が報じられて以降、ロッテファンも気をもむ状態が続いている。「これでこじれると選手と球団の関係が悪くなるだけ」と若き右腕への影響も心配した高木氏。さらに入団時の契約についても、ポスティング移籍に関しては選手側と条件含め、細かく定めておく必要があるという見解も示した。
昨年はWBCで世界一奪還、投打にわたって日本人選手の実力は広く知られてきており、今後もメジャー挑戦を打ちだす選手は続々と現れそうだ。夢を追う選手、入団時から成長を見守ってきた球団、応援するファンにとって「三方よし」となる形を摸索するのは今後も必要不可欠となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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