ロッテに旨味はない…佐々木朗希の“ドジャース移籍報道”に疑問 米誌編集長も論じる「25歳の壁」がやはり立ちはだかる
メジャー志向が高い佐々木。それだけにドジャース移籍報道は世間を大いに沸かせた。(C)Getty Images
実現すれば、エポックメーキングな契約となる。
現地時間3月31日に米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者が、ロッテの佐々木朗希が、来シーズンにドジャース入団する可能性を伝えた。同記者は「世界で最高の投手の1人であるロウキ・ササキに対して、複数のGMはシーズン終了後にドジャースと契約すると予想している」と指摘。某球団のGMによる情報として「全チームが彼を獲得したい。でも、ドジャース以外選択肢はあり得ない。私たち全員が知っていることだ」というコメントも紹介している。
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佐々木のメジャー志向は高い。
昨年オフには越年交渉をし、契約更改後の会見では「色んなことを球団とじっくり話してやらせてもらって、お互い納得して契約できたと思う」と語ったうえで「将来的にメジャーリーグでプレーしたい」と自らの意思を示していた。さらに契約更改後には日本プロ野球選手会を脱退。加入に強制力はなく、任意であるものの、入団5年目の若手が脱退は極めて異例の事態であった。
そうした状況に加えて、ナイチンゲール記者の取材に応じたMLB複数球団GMの「ドジャース以外選択肢はあり得ない」という証言だ。佐々木がいち早くメジャーリーグに羽ばたきたいという意欲があるのは間違いない。
しかしながら、佐々木の前には“巨大な障壁”がある。それはメジャーで定められている労使協定だ。