ドジャース移籍は「既成事実ではない」 “格安”の佐々木朗希のMLB球団との交渉開始で大争奪戦は不可避
ついにMLB球団との交渉を本格化させる佐々木。(C)産経新聞社
ついに日本の怪腕が動く。
現地時間12月7日、米スポーツ専門局『ESPN』は、今オフにロッテからポスティングシステムを使ってMLB移籍を目指している佐々木朗希に関して、週明けにポスティングを正式に申請。10日からMLB球団の交渉が開始される見込みと伝えた。
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先月9日にメジャー移籍の意向を正式に公表した佐々木。現在23歳であるため、MLBの労使協定で決まった「25歳ルール」が適用となる。現行のポスティングルールでは25歳未満かプロ6年目未満の海外選手がマイナー契約で、契約金も国際ボーナスプールで上限(年間500万ドル=約7億2500万円以下)が定められている。
特大のポテンシャルとは裏腹に“格安”での獲得が可能となるため、佐々木を巡っては争奪戦必至となっていた。
ポスティング正式決定当初、移籍先については24年のボーナスプール資金で30球団最高の約250万ドル(約3億8550万円)を保持するドジャースが有利という見方も少なくなかった。がしかし、情勢は変化。『ESPN』は佐々木側が「最終的な判断を各球団のボーナスプールがリセットされる来年1月15日以降に下す」としており、すでに候補とされているパドレスやヤンキース、メッツ、アスレティックス、カブスなど複数球団が獲得に本腰を入れるのは間違いない。
今回のポスティング公示のタイミングをすっぱ抜いた『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「大幅な割引価格で一線級の先発投手を確保できる流れは、争奪戦の熱狂的な動きにつながると予想される」と指摘。その上で、次のようにも予測している。