山本由伸とは「雲泥の差だ」 “佐々木旋風”の中に混じる怪物への懸念 米放送局がMLB移籍狂騒曲に警鐘
両者を比較した同局は「球場による有利不利の要素を加味し、リーグ平均を100で換算した防御率」を示す『ERA+』という指標を引用。山本由伸が日本での最終3年間で250(21年)、188(22年)、272(23年)と記録したのに対し、佐々木が156(22年)、177(23年)、129(24年)であったと紹介。「ササキは依然として未完成の投手である。故障で直近2年間は91と111イニングだけしか消化しておらず、中4日で投げた経験もない。メジャーへの適応段階うんぬんを抜きにしても、非常にリスキーだ」とした。
そして、同局は現時点での佐々木に対する過度な期待に警鐘を鳴らしている。
「並外れた期待を抱えてメジャーにやってくるササキに対して『世代を代表する才能となる可能性のある選手を見逃したくない』と願う気持ちは理解できる。しかし、2025年だけを予想するなら、彼に140イニング以上の活躍を期待するのは難しい。彼はある意味で『ミステリーボックス』を体現する存在だ。何にでもなれるが、彼は自分の足場を見つけるのに苦労するかもしれないし、リーグを席巻して満場一致の新人王になる可能性もある」
NPBで規定投球回数を超えた経験がなく、懸念の声は小さくない佐々木。そうした予測を吹き飛ばす意味でも、地に足のついた活躍が可能となる新天地の選定が何よりも重要になるのは間違いない。
果たして、令和の怪物は一大フィーバーの中でいかなる決断を下すだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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