「令和の怪物」ことロッテの佐々木朗希が開幕投手に選ばれなかったことを裏読みする

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 オープン戦で自己最速タイの163キロを記録しているロッテの佐々木朗希投手(20)が無事に開幕ローテーションに加わる見通しとなった。オープン戦前の練習試合の段階では開幕投手の可能性も指摘されたが、井口資仁監督はエースとして実績のある石川歩投手を指名。入団3年目で大役を任されることはなかった。シーズン初登板は開幕カードの楽天戦の2戦目、もしくは3戦目となるとみられている。

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 ただし、これには球団の計算高さも見え隠れする。開幕投手はチームのエースが務めることがほとんどで、シーズン初戦の後に順調に中6日調整すれば、次の登板も開幕を投げたエース級と投げ合うことになる。

 プロ野球関係者は「佐々木朗希が投げれば、最少失点で抑えてくれるはず。ロッテの課題は打線。昨季はリーグ最多得点をマークしたが、チーム打率は.239でリーグ5位だった。エース級を相手ではロースコアになる可能性がある。ローテの2、3番手と投げ合った方が勝利を得る確率も上がる」と指摘する。





 シーズンを通してみれば、佐々木朗にエース級がぶつかる開幕投手をさせずにローテを調整した方が確実に勝利を得られやすい。リーグ優勝したオリックスの勝利は5割6分。70勝を挙げたものの、55敗もしている。名誉よりも実益をとって佐々木朗に勝利量産を託したともいえる。

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