メキシコ打線の心臓部に座るブルワーズの主軸2人「テレス」と「ウリアス」をいかに分断できるか【侍ジャパン】
一方のウリアスは2021年にメジャー定着。23本塁打、75打点で勝負強さを発揮した。また、こちらの売りはユーティリティ性。同年は遊撃で59試合、三塁で58試合、二塁で16試合に先発出場。昨季も三塁で54試合、二塁で33試合、遊撃で22試合だった。メキシコ代表では主に二塁を任されているが、チームの緊急事態にも柔軟に対応できる強みがある。打順に関しても2021年は3番と9番を除く全打順で先発出場。昨季も3番を除く全打順で先発出場し、2番18試合、4番16試合、5番12試合、6番22試合、7番34試合と、どんな役割にも適応できて選手起用に幅を持たせる潤滑油的存在だ。
ブルワーズは昨季は86勝76敗の地区2位ながらプレーオフ進出を逃した。それでも2018~2021年まで4シーズン連続でプレーオフ進出を果たしていた強豪。その中軸を打つ28歳のテレスと26歳のウリアスは、メキシコ代表の心臓と言ってもいい。
チームはエース格のフリオ・ウリアス、パトリック・サンドバル、タジュアン・ウォーカー、ホセ・ウルキーディといったメジャーでバリバリの先発投手陣が最大のパワーポイントと見られていたが、米国やプエルトリコといった強豪相手のジャイアントキリングを演出してきたのは、この2人。打線の中軸に座る2人にいかに仕事をさせないかが、決勝進出への最大のポイントとなる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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