朗希獲得交渉は「確信を持てなかった」 ド軍GMが明かした争奪戦の舞台裏「ショウヘイの交渉とは全く違う状況だった」

会見で佐々木(右)とガッチリと握手を交わしたゴームズGM(左)。(C)Getty Images
数多のスター獲得を成功させてきたドジャース。そんな名門の敏腕GMも、「令和の怪物」を巡る争奪戦には、頭を悩ませたようである。
いわば、「頭痛の種」となったのは、佐々木朗希だ。昨年12月にポスティングシステムを利用してロッテからのメジャーリーグ挑戦を正式公示した23歳は、契約金や年俸の総額が制限され、なおかつマイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象であったために、複数球団が争奪戦に参戦。その中で本人側がさまざまな交渉条件を持ちかけたことで、交渉はし烈を極めた。
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球界屈指の資金力を持つドジャースだが、各球団に割り当てられた国際ボーナスプールから支払う必要がある佐々木のケースにはそれも通用しない。最終的に契約を勝ち取るのだが、その道程は決して平たんなものではなかったという。
米ポッドキャスト番組『Baseball Isn’t Boring』に出演したブランドン・ゴームズGMは、「明らかにどのチームもロウキ・ササキを欲しがっていた。そういう状況自体が特別だったし、彼の意向に関する情報は決して多くなかった」と告白。さらに「正直に言って、ショウヘイの交渉とは全く違う状況だった」と舞台裏を明かしている。
「ショウヘイが求めているものはかなりハッキリとしていたし、あらゆる面で獲得できるチームも限られていた。一方でロウキの場合はどのチームも獲得に乗り出せたから違った展開になった。だから面談が終わった時はあまり自信がなかった。たぶん他のチームもそうだと思うけどね」