強打者だからこその“ジレンマ”――投手・大谷の復帰に向けた悩みをド軍GMが告白「普通の投手のようにリハビリはできない」

肩を痛める前の昨夏にはブルペンでの投球も行っていた大谷。(C)Getty Images
球春の到来が間近に迫り、新シーズンの盛り上がりに対する期待も高まっている。
オフの補強効果を中心にさまざまなトピックに関心が集まる中、メジャーリーグにおいて小さくない話題を集めそうなのが、「投手」としての本格復帰とともに、二刀流を再始動させる大谷の動向だ。
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準備は着々と進んでいる。23年9月にキャリア2度目となる右肘の手術を行った大谷は、投手としては1年をかけてリハビリに専念。昨年11月のワールドシリーズ第2戦で負った左肩亜脱臼に起因する左肩関節唇(しん)の修復手術によってプランに遅れは出ているものの、夏場までの二刀流再開に本人は前向きとされている。
無論、ドジャースも怪腕の復帰に向けて最善を尽くそうと奔走中だ。マーク・プライアー投手コーチは、「もしやるとすれば、ショウヘイの投手としての負担が重くならず我々に有益となるかもしれない」と、MLBでは異例の6人ローテ実施の可能性を示唆。負担を軽減するためのアイディアを練り上げている。
現場の意見をすり合わせながら、今オフの補強を主導した球団幹部も「6人ローテ」のプランが大谷に好影響をもたらすと見ている。
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