「昔ならありえない」ロハスから“新人”佐々木への背番号譲渡 異例対応をド軍主砲フリーマンも絶賛「これこそプレーしたいと思う理由さ」

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佐々木(右)への背番号譲渡をフリーマン(左)は絶賛した。(C)Getty Images

 異例の対応に対する賛辞が集まった。

 話題となったのは、ドジャースのミゲル・ロハスの“ルーキー”への配慮だ。メジャー13年目のベテラン戦士は、今オフにチームに加入した佐々木朗希に対して11番を譲渡。自身は新人時代に付けていた72番に変更した。

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 佐々木にとっては「学生時代に何度かつけて、僕の中で思い入れのある番号」ではあった。しかし、メジャーでのプレー歴のない若手投手に、キャリアのあるベテランが背番号を譲るのは、緩和傾向にあるとはいえ縦社会の厳しい米球界で異例とも言える。

 ロハス本人は現地時間2月1日に行われたファン感謝イベントで「俺はただ勝ちたいだけ。それに違う国から来た選手たちにはクラブハウスで心地よく気分よく過ごしてもらいたい。(馴染みの)背番号が彼を快適に感じさせるなら、俺は譲るよ。これまでも言ってきたことをやっているだけだ」と意に介さなかった。だが、やはり男気に溢れた決断には、大物新人への愛情も滲み出る。

 チームのケミストリーを最優先にした35歳の判断には、主砲も目を丸くする。同じくファン感謝イベントに出席したフレディ・フリーマンは「僕がメジャーリーグに入った頃には、まだ“オールドスクール”な文化が色濃かった。でも、ミゲル・ロハスを見てくれ。彼は新人のために自分が付けていた背番号11を譲ったんだ」と強調。その決断がいかに尊いものであるかを論じた。

「13年のキャリアがあるベテランが、まだメジャーリーグでのプレー経験がない選手に譲るなんてね。昔はそんなこと考えられもしなかったし、ありえなかった。でも、このチームではそういうことも当たり前になっている。本当に特別なチームになるためには素晴らしい選手と人間的に優れた仲間が大事なんだ」

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