異様な“朗希フィーバー”に「他にやることはないのか？」　名将が発した持論に米反発「勝てない男の意見に意味はない」

19日に行われたライブBPでマウンドに立った佐々木。その様子は多くの球団関係者と同僚たちが見守った。(C)産経新聞社

　米球界を熟知した百戦錬磨の名将は、ルーキーを取り巻く異例の雰囲気が気に食わないようだ。

　主に野球ファンの間で小さくない波紋を呼んでいるのは、かつてヤンキース、メッツなどメジャー5球団で監督を務めたバック・ショーウォルター氏による佐々木朗希に対する見解だ。

　現地時間2月20日に米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演した68歳の名伯楽は、今月19日（現地時間）に実施された総勢100人を超える球団関係者が見つめたライブBP（実戦形式の投球練習）の様子を目にし、「いやいや」と吐露。そして、「彼の周りには50人ぐらいはいた。そもそも、なんであんなに多くの選手や関係者が眺めているんだ。他にやるべきことはないのか？」と糾弾した。

　佐々木に対する関心の高さを考えれば、必然的に生まれた密集だった。しかし、そのことに違和感を覚えたショーウォルター氏は、眉間にしわを寄せる険しい表情を見せ、こうも続けている。

「私は言いたいね。君（＝佐々木）の初登板をあれだけ大勢の人が見守っている。日本中、そしてアメリカ中の誰もが君を見ている。もう少し調子を上げなければというプレッシャーを感じないだろうか？キャンプはメジャーで戦えるチームを整えるためのものだ。トライアウトではない」