ラグビーW杯、勝ち点が並んだ場合はどのチームがベスト8進出?

タグ: , 2019/10/2

 日本代表の活躍で大フィーバーが起きているラグビーW杯。開幕ロシア戦に続き、世界ランク2位の優勝候補アイルランド相手にも番狂わせを起こし、2連勝スタートで日本中を熱狂させている。

 A組は全チームが2試合を終え、唯一負けなしの日本(世界ランク8位)は勝ち点9で単独首位。2位は勝ち点6のアイルランド、3位が勝ち点5のスコットランド(世界ランク9位)とサモア(世界ランク15位)。5位がロシア(世界ランク20位)。日本は2位以内での1次リーグ突破に有利な立場ではあるが、まだまだ気は抜けない。アイルランドに次ぐ強豪スコットランド戦を最終戦(10月13日)に残しているためだ。

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4年前の「悪夢」


 4年前の「悪夢」がよみがえる。前回大会、日本は格上の南アフリカを破り、世界に衝撃を与えた。その4日後、スコットランドに大敗した。最終的に3勝1敗の好成績で3チームが並ぶ形となったが、勝ち点差で南アフリカ(16点)、スコットランド(14点)に及ばなかった日本(12点)は決勝トーナメント進出を逃し、涙をのんだ。

 ラグビーW杯には、負けても勝ち点を獲得できる「ボーナスポイント」という独特のルールがある。サッカーW杯の「勝ち3・引き分け1・負け0」というようなシンプルな形ではなく、得点差やトライ数によって、負けチームも恩恵を受けられるシステムだ。

勝利=勝ち点4
引き分け=勝ち点2
敗戦=勝ち点0
4トライ以上=勝敗にかかわらず勝ち点1
7点差以内で敗戦=勝ち点1

 勝利チームはすべてを満たせば最大勝ち点5を獲得できる。日本は30-10で勝ったロシア戦で4トライを決め「勝ち点5」をゲットした。アイルランド戦は19-12で勝ったが、1トライだったため「勝ち点4」。アイルランドが日本戦で引き分けを狙えるにもかかわらず、ラストプレーでボールを蹴り出して試合を終わらせたシーンを不思議に思った人も多いかもしれない。アイルランドは残るロシアとサモアに勝つ自信があるため、リスクを冒して引き分けを狙う「勝ち点2」よりも、7点差以内で負ける「勝ち点1」を選んだ。

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