平川亮がマクラーレンF1のリザーブドライバーに 世界耐久選手権のトヨタとダブルで所属

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マクラーレンのリザーブドライバーに起用された平川。トヨタでもWECの活動を続ける マクラーレン提供写真

 F1のマクラーレンが9月22日、トヨタ・ガズー・レーシングで世界耐久選手権(WEC)に参戦する平川亮を2024年のリザーブドライバーに起用すると発表した。

 マクラーレンによると、トヨタでWECの活動を続けながらマクラーレンでシミュレーターによる車両開発を行い、レギュラードライバーがグランプリに出られない場合は代役で出場する可能性があるという。

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 F1に出場するにはスーパーライセンスの発給が必要だが、平川は昨季、仏ル・マン24時間レースで総合優勝を飾るだけでなく、シリーズ王者を獲得。全日本スーパーフォーミュラ選手権でも年間ランキング3位に入っており、ライセンス発給に必要なスーパーライセンスポイントの規定を満たしており、問題なく発給されるという。

 日本のメーカー系チームと選手契約を結んでいるドライバーは、違うカテゴリーのモータースポーツ競技でも他メーカーのチームに乗るのは難しいとされてきた。が、そこに風穴を開けているのがトヨタだ。

 例えば、トヨタの一員としてル・マンで4勝しているセバスチャン・ブエミだ。同チームに11年間在籍しているが、その間にルノーや日産でフォーミュラEに参戦。F1でもホンダのパワーユニットを積むレッドブルでリザーブドライバーを担っている。

 ここ数年でその風潮は顕著に。昨季限りで第一線を退き、トヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパの副会長となった中嶋一貴も今年5月にスーパー耐久に日産系のチームで出場。トヨタ自動車の豊田章男会長も全日本ラリー選手権のラリー北海道のデモ走行を行うために現地を訪れると、たまたま駐車場でホンダのSUV「ヴェゼル」を見つけるや、数分にわたって試運転。X(旧ツイッター)に公開された「ホンダです!」と話しながらドライブする動画が注目を集めた。

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