燕22歳が交流戦で「長打力」を発揮できた訳 「レギュラーを獲れるように」チームの“希望”を託された苦労人の決意

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 チームは村上宗隆らがケガで離脱する中、交流戦では下位の打順を任されながらパンチ力を見せつけた。それでも「結果が長打になっているだけで、あまり長打は狙っていない。でも、強いスイングをするというのはずっとやってきている。それが試合でできて、結果的に長打や本塁打になっている」と、自己分析する。

 2023年のドラフト会議で独立リーグのBC新潟(現オイシックス)から5位入団を果たし、新入団発表のときには同期入団の選手の身体と比べ、自身の身体の細さを実感していた。今季は2年目を迎え、78キロの体重は春季キャンプの時点で5キロほど増量し、身体も大きくなった。

 群馬・東農大二高から東農大に進学後は授業の取得単位が足りず中退。一時は野球から離れたこともある伊藤だが、地元の居酒屋で週2~3度ほどアルバイトをし、その後、兄から野球に誘われたことをきっかけに再び野球への情熱を呼び覚ますと、独立リーグからNPBへの道を切り開いた苦労人だ。

 同じ遊撃のポジションには、右後十字靱帯(じんたい)損傷で2軍調整中の長岡秀樹がいる。入団時には1つ歳上の“ライバル”について「いますぐには勝てないと思うんですけど、たくさん練習して、いつかは超えられるように頑張りたい」と口にしていたが、現在では「レギュラーを獲れるように、どんどんアピールしていくだけ。しっかり準備をしていきたい」と決意し、言葉の端々からも自信のようなものを感じる。

 27日からはリーグ戦が再開するが、伊藤は巻き返しに向けたキーマンのひとりでもある。低空飛行を続けている燕だが、チームの“希望”を託された男が明るい光を照らしてくれるはずだ。

[文:別府勉]

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