度会隆輝が“タダモノ”ではない理由 頭部への死球も恐れない黄金新人の素顔「怖いって言っていたら打てない」

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開幕から即戦力として結果を残し続けている度会。その意識の高さは稀有だ。(C)産経新聞社

 人は陰と陽の両面を持ち合わせているのが普通だ。「結果」を常に求められる、シビアな世界に身を置くプロ野球選手は、特にその要素が強いと思われる。

 張り詰めた空気がどことなく漂う選手が多いなか、異彩を放つのが度会隆輝だ。「社会人No.1野手」の評価を受け、昨秋に3球団競合の末、横浜DeNAベイスターズにドラフト1位で入団したルーキーは、アマチュア時代から不変の姿勢を貫いてきた。

【動画】これはエグイ!DeNAドラ1ルーキー、度会が放った開幕戦アーチの場面





 社会人の名門ENEOSの一員として最後の戦いとなった日本選手権では、「見てくださっている方々を笑顔にできるように、勇気を与えられるようにすることが自分の一番の目標であり夢でもあるので」と語り、「今日で言えばホームランを打てたとき喜んでくれている歓声は、めちゃくちゃ嬉しいです。そういったことのために野球をやっているんだなと思っているので」と、アマチュア時代から視野を広く保ち、高い目標を掲げていた。

 それを可能にするのは、度会自身の図抜けたコミュニケーション力にある。一昨年のドラフト1位・松尾汐恩には、初対面で「ヘーイ!シオン!」とフランクすぎる挨拶。年下ながらプロでは先輩の松尾も「正直ビビりました」と回想するほどだったが「嫌な感じはしなかったですね」と笑う。一気に距離を縮めてくるスタイルでも憎まれないキャラクターは、生まれ持った才能と言っても過言ではなさそうだ。

 プロのユニフォームで厳しい練習に励んでいた沖縄での春季キャンプに入ってからも、青い海を見て「メッチャ海!」とハイテンションになると「耳元から平井大が流れてきて。気分良くなりました」と思わず熱唱するなど、疲れがあっても素直に楽しさを表現した。

 かつてヤクルトでプレーしていた度会の父・博文さんと現役時代から交流がある鈴木尚典打撃コーチも「小さいときから変わらないですね。野球少年がそのまま今の姿になっている」と証言。こうした周囲の反応からも純粋無垢のまま、21歳の年を迎えていることが伺える。

 また注目度が高いため、常にマスコミに追いかけられているが、度会は「取材をしていただけるのはありがたいこと。皆さんに期待してもらえていることも当たり前ではないので、取材してもらえている以上は元気だしてハキハキ答えるのが常識と思っています。野球を頑張った中で、取材対応も頑張るべきだと思っています」とキッパリ言い切る。周りは“神対応”と持ち上げるが、本人にとっては通常運転。

 連続安打の途切れたオープン戦後、家族が本人の帰りを待つ中でも足を止め、新人として異例の個人応援歌に対し、「嬉しいです!それに恥じないような活躍をしなければ」と決意を口にするなど、サービス精神もプロ意識の高さもピカイチだ。

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