侍ジャパン”世界一”までのポイントを球界OBが指摘 ”ピンチ”未経験の中で試される「接戦での選手起用」
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初戦から4連勝で準々決勝進出を決めた日本代表「侍ジャパン」。いずれの試合も大差での勝利と、前評判通りのチーム力の高さを発揮している。
打線は大谷翔平(28)、ラーズ・ヌートバー(25)、吉田正尚(29)等メジャーリーガーが中心となり、毎試合大量得点を記録し、さらに投手陣は4試合を終え失点は僅かに8。数字を見ても圧倒的に他の代表国を凌駕している。
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特にリリーフ陣の安定感が群を抜いている。1次ラウンドで計13人がリリーフで登板している中で、5回以降の失点は各試合、それぞれ1点のみ。序盤で奪ったリードを確実に守り抜くという、日本らしい野球を展開している。16日に準々決勝を迎える中、ここからの戦いでも救援陣のパフォーマンスが日本の勝利のカギを握る要因の一つだ。
そしてその一方で、準々決勝以降、さらにリリーフ陣の実力が試され、より日本のベンチワークも勝敗を左右すると語る球界OBの声も挙がっている。
現役時、中日で長く活躍し、2008年の北京五輪にも出場した川上憲伸氏が3月12日にYouTubeチャンネル『川上憲伸 カットボールチャンネル』を更新、今後の侍ジャパンの投手起用について見解を述べている。
川上氏は準々決勝を戦う上でのキーマンとして、二番手以降で登場するリリーフ陣の存在を挙げており、その理由として「練習試合から救援投手は、試合展開に合わせてというよりも、次に投げるピッチャーが準備されていた」と川上氏はこれまでの投手起用を振り返った。さらに「これまでマウンドに登ってきたリリーフ投手は、急な登板は無くスムーズに出番が回ってきた」と印象を述べている。