4連勝した侍ジャパンの「完成度」は?日本一の投手コーチが診断「村上は外してもいい」

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(C)Getty Images

 3月12日のオーストラリア戦に7-1と完勝し、4連勝でプールB・1位通過を決めた侍ジャパン。16日の準々決勝ではイタリア代表との対戦が決まっているが、果たして現時点でのチームの「完成度」はどの程度のものなのか。1次リーグの戦いぶりを、現役時代に最多勝や最優秀防御率など数々のタイトルを獲得し、引退後はダルビッシュ有(36)や田中将大(33)らを育てた佐藤義則氏が総括した。

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 まずオーストラリア戦を「昨日(チェコ戦)と一緒で、相手のピッチャーがフォアボールを絡めて打たれるパターンだった」とした同氏は、4試合を通じて対戦相手とのレベルの差があったことを強調。「4試合とも相手ピッチャーはスピードもコントロールもなかった。これでは、侍ジャパンの打線は抑えられない」と日本打線の能力を評し、投手陣も「フォークを投げれば相手が三振してくれた」と、これといった問題点は見えなかったとした。

 スコアを振り返れば、それは一目瞭然。初戦の中国戦は8-1、韓国戦は13-4、チェコ戦は10-2で、オーストラリア戦は先述のとおりだ。いずれも大差がついており、力の差があったことは明らかだろう。

 そのなかで完成度を測るとすれば、各選手の状態だ。とりわけ、打線では1~3番の好調が目立っており、佐藤氏もこの上位打線の安定感を称賛している。

「打線は3番まで全く問題ない。この4試合では近藤(健介)が一番安定していたし、大谷(翔平)にもホームランが出た。ヌートバーは三振をほとんどせずに高い出塁率を誇っている。頼りになるね」

 投手陣に対しても、「日本の場合はフォアボールでつぶれる心配はないし、安心して見ていられている」というように、4試合で与えた四死球は6個。ダルビッシュが韓国戦で3回3失点を喫したものの、各選手ともに球速は申し分なく、三振も奪えている。準々決勝以降の戦いに向けて、調整は順調だと見ていい。

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