来年はWBCと五輪が春と夏に開催?侍ジャパンが抱える懸念とは
2つの国際大会のレベルには大きな隔たりがある。
WBCはそうはいかない。お祭りムードは衰えていないが、大会を重ねるごとにメジャーリーガーが力を入れるようになってきた。前回2017年の第4回大会はトップメジャーリーガーをそろえた開催国の米国が、ようやく初優勝をつかみ面子を保った。
第5回WBCでも侍ジャパンは苦戦が予想されている。普通にやり合ったのでは勝てない、というのが球界の共通認識だ。
WBCで敗れた後に、五輪の金メダルで雪辱を果たす。そんなシナリオも描けなくはない。だが、格下相手の五輪で勝っても、WBCでの汚名をそそぐには不十分なのではないか。そう危惧されてもおかしくないほど、2つの国際大会のレベルには大きな隔たりがある。
唯一、そんな懸念を消せるとしたら、WBCの1年延期である。サッカー界では五輪延期に先駆けて、夏に予定されていた欧州選手権の1年延期が発表されている。米国では新型コロナウイルス感染症のオーバーシュートが発生しており、来年3月のWBC開催を危ぶむ声は多い。WBCの延期が決まれば、十分な準備期間を再び得て、稲葉ジャパンは東京五輪へ臨むことができる。
なお2021年は秋の11月にもアジアプロ野球チャンピオンシップという国際大会が予定されている。東京五輪後の稲葉監督の去就は不透明なままだが、退任となるようならば、こちらの大会は後任新監督の初陣となる可能性が高そうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]