来年はWBCと五輪が春と夏に開催?侍ジャパンが抱える懸念とは
東京五輪の1年延期が決まり、実施時期もほぼ1年ずらした7月23日開会式、8月8日閉会式という枠組みが見えてきた。
課題の一つであった灼熱の五輪は避けられないが、各スポーツ団体の日程調整や、会場確保という点では、大きな混乱は起きなさそうだ。
WBCと五輪ともに稲葉監督が指揮を執ることが基本線
野球日本代表の侍ジャパンは、稲葉篤紀監督の続投が基本線のようだ。延期決定とほぼ同時に、侍ジャパンの山中正竹強化本部長が「稲葉監督にお願いしたい」と契約延長に動くことを明言。五輪の延期日程が正式発表され次第、その日程に合わせて契約期間が延長される運びだ。
ただ、その過程で稲葉監督は思わぬ宿題を背負わされることになった。五輪の直前となる2021年春には第5回WBCが予定されているのである。
これについても山中本部長は、WBCと五輪ともに稲葉監督が指揮を執ることが基本線であると示している。
もっともWBCと五輪とでは、全く別ものの大会だ。
五輪は出場チームがわずか6つ。既に日本、韓国、メキシコ、イスラエルが出場権を手にしている。残る米大陸予選や世界最終予選では、米国、キューバ、台湾などが出場権を得る有力候補に挙げられている。ただ、トッププロが参加するのは日本、韓国、台湾の3チームぐらい。メキシコや米国、ドミニカ共和国はマイナーリーガーで編成され、実力的には格下なのだ。
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