侍ジャパン、アメリカとの”頂上決戦”での注意点は?日本一の投手コーチが見解「ピンチでフォーク」の多用は避けたい
そして、山本の課題は彼だけのものではなく、日本投手陣全体が警戒すべきポイントだとも言う。
「今大会の日本の投手陣は、ピンチになってくると遅いボールが少なくなるのが気がかり。山本は良いカーブを持っているけど、打たれたくないと思うと、どうしてもフォークに頼りがちになってしまう。それが抜けると逆に打たれてしまうから、決勝で投げるピッチャーはピッチングに幅を持たせることを意識した方がいい」
メキシコも強敵だったが、決勝のアメリカはさらにハイレベルな相手だ。佐藤氏が言うように偏ったピッチング内容になれば、途端に狙い球を絞られてしまう。とりわけ、フォークが「見極められてフォアボールになってしまう」ケースが増えてくれば、致命傷につながりかねない。
「やっぱり真っすぐとフォークだけでは通用しないと思う。特に決勝のアメリカはね。スライダーとか球種がある選手は、要所でそういうボールを使っていってほしい」
鋭く落ちるフォーク系のボールを有効に使うために、いかに他の球を見せるか。勝負どころでより威力を発揮させるような配球が必要だと同氏は言う。また、「ピッチャーは総動員だから、つかまりそうだったらすぐに代えていい」という継投のタイミングも重要だ。
総力戦で挑む”世界一決定戦”で、侍ジャパンの投手陣はどんなピッチングを見せるのか。栗山英樹監督の采配にも注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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