元王者・村田諒太氏が階級を超えた統一王者同士のスーパーファイト「カネロ対チャーロ」を展望!
敗北経験がプラスになる? いまが全盛期のチャーロ
チャーロは17歳でプロデビューし、16年間に37戦35勝(19KO)1敗1分の戦績を残している。こちらは2011年からスーパー・ウェルター級の体重で戦ってきた。昨年5月には4団体の王座統一も果たしている。
「スピードがあってパンチ力も技術もある選手。総合的に見て全盛期を迎えているんじゃないかな。一度負けている点もプラスに作用すると思うんですよ。プレッシャーかけられる展開になると負けるんだと学んだはず」と村田氏は分析している。
ただし、チャーロの負担も小さくないと指摘する。「やっぱり6キロの体重差はデカいですよね。でも、僕が思うにチャーロは無理してスーパー・ミドル級の身体をつくらないんじゃないかと。身長とリーチのアドバンテージがあるので、それにスピードをキープして動ける状態をつくってリング中央で戦おうとするんじゃないかと思うんですよ」
オッズは7対2だが「僕のなかではイーブン」
主要4団体の王座を統一した者同士の階級を超えたスーパーファイト。村田氏は「チャレンジャー側のチャーロにとって特に価値のある試合だと思います。2階級上げるリスクを負ってアルバレスというスター選手と戦うわけですから。そこにロマンを感じますね」と話す。
試合1週間前の時点でウィリアムヒルの単純勝敗オッズは7対2でアルバレス有利と出ているが、村田氏は同調しない。「そういう数字が出ているかもしれないけれど僕のなかではイーブンです。それぐらいチャーロにチャンスありと見ています」
では、村田氏が考えるアルバレスの勝利パターン、チャーロの勝利パターンはどんなものなのだろうか。
まずはアルバレスだ。
「プレッシャーをかけ、フィジカルの差を利用して身体のどこでもいいからパンチを当て、相手が疲弊したところでビッグパンチを当てて倒す」
次いでチャーロ。
「大事なのは自分が下がらずに長い距離でボクシングをすることでしょうね。アルバレスを下がらせることができればベストです。それができればチャーロのスピードが生きてくると思います。ただ、アルバレスは打たれ強いうえディフェンスもいいので倒すのは難しいかな」
互いのカギになるパンチについては「アルバレスはフックとアッパー系のパンチ。ボディブローで(倒すための)ベースをつくり、最後は左フックか右ストレート。チャーロの場合は遠い距離から突き放すような左ジャブ。それと相手が入ってくるところに突き上げるアッパー系のパンチかな」と話す。
どんな展開になるのだろうか。「構図としてはパワー(アルバレス)対スピード(チャーロ)でしょうね。2階級の差があるけれど勝負は分かりませんよ。仮にアルバレスが勝つとしても圧勝にはならないと思います。楽しみです」
◆◆◆◆◆WOWOW 番組情報◆◆◆◆◆
★『生中継!エキサイトマッチSP「カネロvsチャーロ」』
ボクシング界最大のスターで4団体統一世界S・ミドル級王者のサウル・カネロ・アルバレスが4団体統一世界S・ウェルター級王者ジャーメル・チャーロと究極の王者対決へ!
<放送・配信日>10月1日(日)午前9:30[WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
<出演>スペシャルゲスト/村田諒太
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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