71年目の名門チーム、主将・狩俣と「加藤君」が気合のディフェンスで接戦を制す

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〇三河 69 ‐ 62 福岡●
(三河通算成績 11勝10敗)

 シーホース三河vsライジングゼファー福岡のGame 2。試合は最後まで拮抗した展開となったが試合巧者の三河が接戦を制した。

三河がディフェンスから流れを変えた試合だった。主将・狩俣昌也が小柄な体を張ってゴール下でボールをもぎ取り、コート外までボールを追う気迫。ここまでベンチを温める事が多かった加藤寿一が福岡の攻撃を時間制限に追い込む。
守りでリズムや流れを作った加藤は4Qに試合を決定づけるビッグショットを沈めた。試合終了前、最後のディフェンスリバウンドを獲った瞬間に「今日のヒーローインタビューは自分だ(笑)」と確信、3年前の入団時以来のヒーローインタビューに選ばれた。2148人の大青援の後押しでクロスゲームを勝ち切り、ホームでの連勝を9に伸ばした。

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 アリーナの外では東海テレビのキャラクター「イッチー」のふわふわが子どもたちを楽しませると、始球式やハーフタームショーに、毎週土曜日11時40分より東海テレビのシーホース三河応援番組「TIP OFF!シーホース~BURN THE BLUE ENERGY!~」でナレーターを務める柴田美奈アナウンサーが登場して会場を彩った。

 今節を振り返ると、三河はGame 1で新外国人「マイケル・ジョーダンの後輩」ケネディ・ミークスがトリプルダブル寸前の大活躍。Game 2では加藤寿一、そしてキャプテン・狩俣昌也の気持ちの入ったプレーとリーグ戦中盤から巻き返すための好材料が出て来た。どのような競技でも一人の選手だけに依存せず、日替わりヒーローが出てくるチームは強い。

 三河は次戦、今季の中地区の行方を占う川崎戦。新体制で試行錯誤の今シーズン、例年のように独走とは行かない三河は、今節で得た新しいオプションを活かして後半戦に活かせるか注目の一戦だ。

 ここまで出場機会が少なかったが、ベンチで懸命にチームを盛り上げて来た「加藤君」。値千金のシュート、ディフェンスが後々「あれでシーズンの流れが変わった」と言われる事になるかもしれない。

1Q 三河17–18 福岡


ディフェンスから流れを掴むも、逆転を許す

スターティング5は、#3ミークス、#12西川、#14金丸、#32桜木、#46生原。

#12西川がタイトなディフェンスで相手のキーマンのひとり#31城宝から2連続でターンオーバーを誘うと、#14金丸の連続得点、#32桜木のポストアップ、#12西川の3Pシュートでスコアを伸ばす。

すかさずタイムアウトと選手交代で改善を図った福岡は、守備の強度を上げると#5山下が連続3Pシュートで巻き返す。さらに#17ローソン、#11ジェイコブセンのインサイドを強調したオフェンスに手を焼き、1点ビハインドで1Qを終えた。

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