シーホース三河、東地区の強豪千葉ジェッツとのホームでの対戦を1勝1敗で乗り切る
3Q 三河 63–61 千葉J (三河 20–11 千葉J)

セカンドユニットが奮闘して13点ビハインドから逆転に成功
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
千葉J#31原の先制点で点差を9点に広げられる。千葉Jの強度の高いディフェンスの苦しみ、約4分間スコアを動かすことができない中、#2富樫のミドルシュートでリードを13点に拡大される。
タイムアウトで立て直しを図ると、#0オーガストのフリースロー、#10レイマンのカットインで追走するが、千葉J#10ホグの3Pシュートで再び13点差に。
それでも#32シェーファーのオフェンスリバウンドで奮起してチームに流れを引き寄せると、#54ガードナーのパワーアタックから立て続けに得点を奪って7点差に詰める。さらに#10レイマンがダイナミックなドライブでバスケットカウントを獲得。このフリースローは落ちるが、リバウンドを#54ガードナーのゴール下につなげて5点差に迫る。
千葉Jはタイムアウトでリズムを変えようとするが、オールコートディフェンスでターンオーバーを誘発して流れを渡さない。#54ガードナーのポストアップから#32シェーファーの合わせでワンポゼッション差に。#18角野のスティールからファストブレイクで60-61と1点差に肉薄する。
割れんばかりのディフェンスコールの後押しを受け、#18角野がオフェンスファウルを誘発すると、残り47秒に#18角野が3Pシュートを突き刺して逆転に成功する。63-61の2点リードで最終Qへ突入した。
4Q 三河 85–68 千葉J (三河 22–7 千葉J)
強度の高いディフェンスで7失点に封じ、17点差で快勝
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。
逆転した勢いのまま、#54ガードナーと#10レイマンのハイロープレーで先制。#7長野が臆せず相手ビッグマンの前に立ちはだかってオフェンスファウルを誘発するなどハードなディフェンスで千葉Jを苦しめ、オフィシャルタイムアウトまでの約5分間を3点に封じ、#54ガードナーのドライブ、#0オーガストのリバウンドで得点を積み上げていく。
オフィシャルタイムアウト明けも、千葉J#31原のフリースローをブースターディフェンスで1本落とさせるなどアリーナ全体で一体感を作り出すと、#27石井と#0オーガストの2メンゲームで加点、#19西田(優)が千葉J#1渡邊との1on1を制してフェイダウェイを沈める。
残り3分、#11久保田のキックアウトから#54ガードナーがコーナー3Pシュートを射抜いて77-65とリードを二桁に拡大。その後も集中したディフェンスで千葉Jの反撃を許さず、残り46秒に#18角野のスティールから#10レイマンが豪快なダンクを叩き込むと、会場はこの日一番の大青援に包まれる。終了間際にも#10レイマンはディープ3Pシュートを決め切り、17点差で勝利した。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
試合の総括に入る前に、ケビン・ブラスウェルHC、ご家族にお悔やみを申し上げます。彼のことを深く知っているという訳ではないですが、彼のことをよく言っている声を多く聞いています。彼の訃報を聞いて自分たちは、緊張を持って戦いたいと考えていました。
今日のゲームは、第3Qで13点差という時点では、自分たちのやっていることは良くなかったと言える内容でした。
そこから、自分たちのチーム・スタッフを誇りに思うような一体感を持ったオフェンス、ディフェンス面では違うレベルに上げるということを叶えて、12点のスコアリングランを作り出しました。これを千葉さんのような強いチームに対してできたことは良かったと思います。
昨日もいい試合ができたと思いますが、今日はそれよりも良い試合の内容だったということをとても嬉しく思います。
-今日の勝利は重要な勝利だった思います。試合後のミーティングではどのような話をされましたか。
まずは、自分たちのアイデンティティを見せなければならないというを話をしました。 面白いもので、時々自分たちが何者で何が強みなのかということを忘れてしまうことがあります。
自分たちはディフェンスのチームと言っていますが、昨日の試合では90点台の失点、今日はしっかり68点に抑えることができました。言い訳をせずに自分たちのアイデンティティを示すことが大切だと思います。
対戦相手がシュートを外すような状況を自分たちがしっかり作っていなければならない。また、優勝を狙っているチームならばこれらをやっていかなければならないということを伝えました。
その中でも、#7 長野誠史選手が昨日はあまりいい内容ではなかった中で、今日は6アシスト・0ターンオーバーと取り返すことができていました。
また、優勝を狙うチームの中で若手がプレータイムを手に入れることは容易ではありませんが、#16西田公陽選手は昨日は45秒、今日はハードにプレーをしてくれて、プレータイムは約4分、スタッツ(+/-)では+8という結果でした。
こういった活躍・努力、ひとりひとりの選手が出すべきことを出していくことが、我々が目指す場所に行くためには必要なプロセスだと思います。
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