Bリーグ・三河、新HCにNBA現役コーチを招聘!八村塁らを指導・育成したリッチマン氏が就任
キャピタルシティ・ゴーゴーで多くを経験したリッチマン氏は、2020年から再びウィザーズのアシスタントコーチに戻り、入団1年目の八村塁、デニ・アヴディア、コーリー・キスパートらの指導と育成に尽力。2022-23シーズンまでNBAの最前線で指導にあたっていた。
ヘッドコーチ経験は少ないものの、分析力と選手育成に長けたリッチマン氏。「どのチームでも、どの選手と一緒に仕事をしても、目指すところは同じです。選手の特徴を知り、その可能性を最大限に引き出す方法を学ぶことが、コーチングの醍醐味なのです」と語る。リッチマン氏がもたらすNBAの最先端の戦術やトレーニングによって、三河の選手たちがどのように変化し、可能性を広げるのか、期待がふくらむ。
将来NBAのヘッドコーチを目指す新進気鋭のコーチは、「兄のような雰囲気がある」(アドミラル・スコフィールド/レイクランドマジック)そうだ。ウィザーズのPodcastに出演したリッチマン氏は、理路整然と話しながらも、穏やかで親しみやすい雰囲気があり、選手やスタッフと良い関係を築いていくだろうと想像させる。
さらに付け加えるなら、ここ数年、外国籍選手が定着せず苦労してきた三河にとって、ウィザーズやNBAとの強いパイプができることは、将来的にも多くの恩恵をもたらすだろう。
三河の鈴木秀臣社長は、「リッチマン氏の着任は、これまでの伝統と文化を継承しつつ、新たなシーホース三河への改革の一手と考えています。もう一度このタイミングで、全員が”優勝”へのマインドセットをして新たな体制で新シーズンに挑みます。シーホース三河の新たな1ページにご期待ください」とコメント。クラブ一丸で、大きな変革へ挑む覚悟がにじむ。
一方のリッチマン新ヘッドコーチも「新たな歴史を創る機会をいただき、とても感謝しています。このチームには長い成功の歴史と地域社会のサポートがあり、それが私たちの素晴らしい土台となることでしょう。シーホース三河とファンの皆さん、この特別な責任を私に託してくれて、本当にありがとうございます。さあ、仕事に取り掛かろう!」とクラブの伝統へ敬意を払いながら、ファン・地域と共に新たな歴史を刻むことを力強く宣言する。
若き指揮官の言う通り、これまで築いてきた強固な土台があるからこそ、大改革に挑むことができる。三河は、目指す場所にたどり着くため、変わることを恐れず、前へ進んでいく。
[文:山田智子]
【関連記事】バスケ日本代表が語る自分流“メンタル”と“カラダ”の整え方。Bリーグ三河のシェーファーアヴィ幸樹は「失敗したら・・・」
【関連記事】Bリーグ・名古屋Dの須田侑太郎が語る「目標設定の仕方」と「モチベーションの上げ方」
【関連記事】バスケ日本代表・井上宗一郎、プレッシャーとの向き合い方は「練習でいっぱい失敗する」