「野球ができて楽しいでしょうね」 光る貢献 小林誠司に対して元巨人首脳が漏らした「感慨」のワケ

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 12日の試合中継(BSフジ)で解説を務めた同氏は7回に小林がヘッドスライディングで三盗を決め、球場内のファンが沸いたシーンに「気持ち出してますねぇ!」と喜びを隠せず、続けて「野球ができて楽しいでしょうね」としみじみ。感慨深げな様子も見せた。

 裏を返せば、それほど”野球ができなかった”時期が長かったともいえる。昨季は守備固めを中心に21試合の出場にとどまり、8打数1安打。わずか9打席はプロ入り以来、ワーストの成績となっていた。

 社会人、日本生命から2013年にドラフト1位入団。一時は主戦捕手を任されていた時期もあったが、2020、21年は打率1割以下と低迷。首脳陣から「打てさえすれば」と長く言われ続けてきた経緯もある。

 複数年契約も昨季で終了、背水の陣となった今季、小林はまず課題の打撃でオープン戦で結果を残し、開幕1軍入りを勝ち取る。シーズンに入ると「スガコババッテリー」で存在感を示すと段々と活躍の場所を増やし、現在は打撃不振でファーム調整中の大城卓三に代わって先発マスクをかぶる試合も増えている。

 ただ試合に出られない時期でも小林の陰の献身は認められていた。ベンチでは常に声を出し、練習も人一倍。打たれた若手投手に寄り添う姿は見慣れた光景だった。

 たとえ試合に出られなくても、しっかり努力する。そんな姿を首脳陣も身近で見てきたからこそ、周囲も応援したくなる。阿部慎之助監督も「なぜか誠司が打つと盛り上がる」と認める、チームのまとめ役として欠かせない存在でもあった。

 「守り勝つ野球」を掲げる阿部野球にとって、ベテラン捕手の力は欠かせないものとなる。4季ぶりのV奪回へ向け、今後もキーマンとなりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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