今年が契約最終年の小林誠司 意外な貢献が注目集める理由
最近は活躍の機会が減っている小林(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は9月26日に行われたDeNA戦(横浜)に0-1の完封負け。2試合連続の完封負けで残り4ゲームを残す中、3位DeNAとのゲーム差は4。目指すCS出場は絶望的な状況となった。
2年連続Bクラスが濃厚となる中、水面下で注目を集めるのは、ベテラン選手の去就にもある。
【動画】巨人は26日の試合も0-1の完封負け、最後の打者となった丸はウェンデルケンの前に空振り三振に倒れた
2018年オフにFAで広島から巨人に移籍した丸佳浩選手は今季で5年契約が終了。またベテラン・小林誠司捕手も球団と結んでいた4年契約が今季で終了する見込みとなっている。
移籍初年度の2019年、翌20年とリーグ連覇を果たし、広島時代から続き「ひとりリーグ5連覇」を達成したことも話題を呼んだ。そんな丸も今季は117試合に出場し、打率・244、18本塁打、47打点。夏場には不振のため二軍落ちが命じられるなど、好不調の波の激しさに悩まされたシーズンともなった。
一方の小林といえば、近年は打撃面の課題がクローズアップされてきた。強肩とリードの安定は評価されている一方で、2020年は打率・056、21年は・093、22年はやや持ち直して・148としたが、セ・リーグでは捕手が打撃面で担う役割も大きい。チームでは今季16本塁打をマークする大城卓三、6月30日の阪神戦(東京ドーム)で代打サヨナラ本塁打を放った岸田行倫の台頭が目立つなど、現状の小林は「第3捕手」として、ベンチを温める日々が続いている。今季は21試合に出場し、打率・125、0本塁打、0打点となっている。
今季がプロ10年目の34歳シーズン。捕手としては円熟味が増す時期でもあり、小林の実力があれば他球団へ移籍し、活路を見出だす方向性もありそうだが、球団としては残ってもらいたいポイントもありそうだ。