大山でも佐藤輝でもない 球界OBから首位独走阪神の「陰のキーマン」とされた選手の名前
またあまりクローズアップされないが、陰のキーマンについても言及した。
「木浪がポイントになっている。下位から上位につなげてくるから、1、2番が生きるし。1、2番が優秀だから、そこでチャンスを広げて、ノイジー、大山、サトテルに渡すから、それは点が入るよね」と8番打者の木浪の貢献をたたえた。
木浪は今季ここまで42試合に出場し、打率・310と好調をキープ。打率だけでは主砲の大山(打率・303)を抜き、リーグ8位の成績を維持している。守っても遊撃手部門のリーグトップとなる守備率(・987)と堅い守備でチームを助けている(ともに28日現在)。
この「恐怖の8番」の存在があるからこそ、好調な1、2番、近本光司、中野拓夢につながり、クリーンアップで得点を奪うという必勝パターンができていることが大きいと見る。
実際に岡田彰布監督も28日の試合後のテレビインタビューで7回の攻防に関して、先頭の木浪に対して「絶対塁に出ろと言った」と出塁を厳命したと明かした上で、その意図に関して「1アウトセカンドで1、2番の形を作りたかった」と木浪が攻撃の起点になったとその働きを評価した。
投打がかみあい最高の形で交流戦に突入する。これまでの戦いを「全然できすぎ」と語る、「岡田マジック」が交流戦でも炸裂するか。虎ファンが楽しみなシーズンはまだまだ続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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