木製バットで本塁打量産 宇野真仁朗はどんな選手になる?【高校生ドラフト候補チェック】
そんな宇野の将来像だが、個人的にイメージがピッタリ当てはまると感じるのが浅村栄斗(楽天)だ。浅村が182cmなのに対して宇野は178cmと一回り体は小さいものの、ボールをしっかり呼び込んで長く見て、鋭く体を回転させてとらえるところは共通している。また浅村も高校時代はショートで、プロではセカンド、さらにサードとコンバートされているが、それも打撃の評価が高かったからと言える。宇野もそういう意味では打撃でまずアピールしていくことが、より重要になってくるはずだ。
U18アジア選手権(9月2~8日、台湾)は木製バットで行われるが、実戦での木製バットの経験は宇野が頭一つ抜けていることは間違いない。U18侍ジャパンでもその打棒で、チームを牽引する活躍を見せてくれることを期待したい。
[文:西尾典文]
【著者プロフィール】
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。
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