巨人 阿部二軍監督を配置転換! 勝敗次第では来季の監督レースに影響も?
負けられない戦いに挑む中、巨人が勝負に出た。5日からのヤクルト戦(神宮)に阿部慎之助二軍監督(42)を1軍作戦コーチに配置転換することになった。残り15試合、ヤクルト、阪神を追う中での勝負手解禁は、来季に向けての大事な試金石ともなりそうだ。
阿部二軍監督の配置転換は昨シーズンも行われている。9月に元木ヘッドコーチが虫垂炎の手術を受けて入院したため、ヘッドコーチ代行を務めた。そのときの勝敗は14試合にベンチ入りして9勝5敗、大事な9月にきっちり結果を残し、チームのリーグ2連覇に大きく貢献。原監督からは「慎之助流で思い切ってやってみろ」と声をかけられて、作戦立案などチームに関わる多岐の事案に関わった経緯がある。
今回のミッションはさらに重要さが増している。チームは9月に大型連敗を含み6勝しかできず、歴史的な大失速で3位に沈んでいる。野手陣は主砲岡本を筆頭に調子の悪い選手が多く、それらの選手の立て直し。投手陣も中5日の特攻ローテで先発、中継ぎ陣とも疲弊しており、ケアが必要。何よりも守備を固める中で、バッテリーを組む小林、大城、岸田へ「勝つためのリード」を叩きこむなど課題は山積みとなっている。
一方でこの配置転換にはチームの未来を担う監督候補へ試金石ともなる。原監督は今季が契約最終年。次期監督候補の最右翼は阿部二軍監督とあって、昇格後の勝敗数がカギを握ると注目されている。