「エリート」藤浪と「底辺」千賀がメジャー挑戦 日本人メジャー成功のカギは与四球率
2ケタ勝利のダルビッシュと大谷は四球が少なく、思い通りに制球できる確率が高かったことが好成績につながったといえる。反対に、制球に苦しんだ沢村、有原はシーズン途中で戦力外となり、菊池は先発ローテから外されて中継ぎに降格した。
これまで日本人メジャーで長く活躍できた成功例も、与四球率の低い投手が多い。上原浩治1.5、田中将大1.8、岩隈久志1.9、黒田博樹2.0。例外では、野茂英雄が4.1、佐々木主浩が3.1と四球は多かったが、鋭いフォークを武器に奪三振率の高さで補った。
プロ野球の与四球率をみると、千賀は今季3.0(日本通算3.4)、藤浪は今季7.4(日本通算4.2)。千賀は「お化けフォーク」と呼ばれる決め球があって奪三振率が高く、野茂や佐々木タイプとして期待は大きく、複数球団の争奪戦が予想されている。
一方、藤浪は制球不安が数字にも表れているが、「荒れ球」が最大の武器。過去には、メジャー球との相性が抜群に良く、期待以上の活躍を見せた斎藤隆(ドジャースなど)の例もある。不振脱却の活路をメジャーに求める藤浪の「大化け」に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】原巨人の失態、「あのコーチを手放したのは痛かった」OBからも批判集める理由
【関連記事】西武・森、広島・西川・・・ オリックスがFA戦士に「大人気」の理由とは
1 2