藤浪晋太郎の“速球”はなぜ打たれるのか?「最も謎に包まれたピッチャー」が抱える課題

タグ: , , , 2023/6/8

 理由のひとつとして考えられるのは、ボールの回転数だ。

 メジャーの4シームにおける平均回転数は2100~2400rpm(回転/分)。22年シーズンに最も回転数の多かった投手で2578rpm(ブリュワーズのコービン・バーンズ)。それに対して藤浪のボールは1903rpmと低く、ホップ量や手元でシュート気味に動く幅が小さい。

 低スピンのボールは長打こそ打たれにくい一方で、捉えられやすい傾向にあるため、100マイルを超える速球でも強くコンタクトされてしまうのだ。ここに藤浪の場合は長年の懸念材料である制球難が絡み、苦心していると言えよう。

 アスレティックス専門サイト『A’s Unleashed』のカール・ブスチェック記者が「球界で最も謎に包まれたピッチャーだ」と皮肉交じりに評した藤浪。間違いなく日本人投手では稀有なポテンシャルを持っているだけに、なんとか浮上のきっかけをつかみたいところだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】164キロの快速球もむなしく…もがく藤浪晋太郎に米識者たちから嘆きの声相次ぐ「メジャーリーグでやれる選手じゃない」

【関連記事】批判殺到の藤浪晋太郎に“同情”の声も 泥沼のア軍で浮上する「ほかに選択肢がない」問題

【関連記事】「ショウヘイは僕らと違う生き物」――敵軍からも敬意の数々 “野球の本場”で強まる大谷翔平の存在感

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム