藤浪晋太郎の“速球”はなぜ打たれるのか?「最も謎に包まれたピッチャー」が抱える課題

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 理由のひとつとして考えられるのは、ボールの回転数だ。

 メジャーの4シームにおける平均回転数は2100~2400rpm(回転/分)。22年シーズンに最も回転数の多かった投手で2578rpm(ブリュワーズのコービン・バーンズ)。それに対して藤浪のボールは1903rpmと低く、ホップ量や手元でシュート気味に動く幅が小さい。

 低スピンのボールは長打こそ打たれにくい一方で、捉えられやすい傾向にあるため、100マイルを超える速球でも強くコンタクトされてしまうのだ。ここに藤浪の場合は長年の懸念材料である制球難が絡み、苦心していると言えよう。

 アスレティックス専門サイト『A’s Unleashed』のカール・ブスチェック記者が「球界で最も謎に包まれたピッチャーだ」と皮肉交じりに評した藤浪。間違いなく日本人投手では稀有なポテンシャルを持っているだけに、なんとか浮上のきっかけをつかみたいところだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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