“ロマン投”はこのまま沈むのか 米マイナーでも「ワンマンショー」が続く藤浪晋太郎のもどかしい現況 日本球界復帰の可能性は?
メッツでも本領を発揮しきれずにいる藤浪。この現状を彼はいかに打破するか。(C)Getty Images
藤浪晋太郎はマイナーでも悪戦苦闘の日々が続いている。
今季からメッツに加入した藤浪。だが、開幕前に通年の課題である制球難を露呈。さらにセットポジションから左足を上げたあと、一瞬タメを作る新たな投球フォームもなかなか馴染まず。春先から球速が上がり切らなかったこともあり、開幕直後にマイナーでの再調整を言い渡された。
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ただ、マイナー3Aでも藤浪は苦境にある。結果はおろか、何よりも上げたい安定した内容すらも披露できずにいるのだ。厳しいことを言えば、打者と対戦する以前水準と言っていい。
ここまでマイナーでの9登板における藤浪の成績は、防御率14.09、WHIP3.13、与四球率19.96。舞台を移してからも制球難を克服しきれていない。奪三振率こそ10.57と高いが、被打率は.250。三振以外にアウトカウントを稼ぐ術がない印象は否めず、悪く言えば、“ワンマンショー”が続いている状態だ。
地元メディアからも聞こえるのはシビアな意見ばかりだ。現地時間4月28日に本拠地で行われ、1死しか奪えず、被安打2、2四球、2失点で降板したコロンバス・クリッパーズ(ガーディアンズ傘下)戦とのダブルヘッダー第2試合中には、地元放送局『SNY』の実況アナウンサーが「シンタロウ、何をやってんだよ」「勘弁してくれ! いい加減に耐えられないぞ」と絶叫する始末だった。
メッツとは85万ドル(約1億2580万円)の出来高も付帯する335万ドル(約4億9580万円)の単年契約を締結している。これは夏のトレードも見込んでの好待遇であったわけだが、打者と対戦する水準にもない現状では、貰い手が付く可能性も乏しい。