元西武・木村昇吾 クリケット日本代表選考会参加 野球でつけられなかった日の丸への思い

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昨年年間最優秀選手を獲得したインド人選手の打撃から勉強


 クリケッターの木村昇吾です。今回は17、18日に行われた日本代表強化選手団の選考会について。

 選考会は栃木県佐野市の佐野河川敷クリケットグラウンドで2日間行われました。両日ともに体力テストの後に実戦形式を行います。打撃では打球を確実にミートする1、2得点狙い、バウンダリー(野球のフェンス)をワンバウンド以上で転がって超える4得点、ノーバウンドで超える6得点の長打狙いと打席ごとに状況に応じたプレーが求められました。守備でも打つ選手や点差によって守る位置が大きく変わリ、頭をフル回転しなければいけないスポーツです。2日目は打撃で1オーバー20ラン(得点)しました。打者は1打席でアウトになるまで交代しないのですが、野球で言えば本塁打2本、二塁打2本打った感じですね。実は1日目の反省を生かしました。力強く振ることは変わらないけど、ワンバウンドの球を打つのでコンパクトに強く振ることを心掛けました。良い結果に結びついて自信にもなりました。

 この2日間で自分自身もレベルアップした手ごたえはあります。他の選手のプレーも勉強になります。特に参考になったのが昨年の国内で年間最優秀選手に選ばれたインド人のサボリッシュ・ラビチャンドラン選手ですね。日本代表の選考外で練習参加だったんですが、自分の体に近い球も遠い球もきっちりミートして遠くに飛ばす。クリケットを知っている選手だなあと感じました。

 自分は野球選手だった時にアマチュア時代も、プロでも日本代表に選ばれた経験がありません。今回の選考会は41人が参加しました。この中から20選手が日本代表強化選手団に選ばれます。競技は違いますがクリケットで日の丸を背負うことができたら本当に名誉だし、この2日間の選考会でその思いがより強くなりました。国際試合で強豪国と戦って自分の力を試したいですね。そのためにもっともっとうまくなりたいです。


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[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

木村 昇吾(きむら・しょうご)

1980年4月16日、大阪府生まれの37歳。尽誠学園で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなどリーグ通算打率・318、5本塁打。02年ドラフト11位で横浜に入団。07年オフに広島にトレードされ、11年は遊撃のレギュラーをつかみ、自己最多の106試合出場で37犠打をマーク。15年オフにFA権を行使したが移籍先が難航し、西武にテスト生で入団。昨年限りで戦力外通告を受け、クリケットに転身。インドのプロリーグでの活躍を目指す。あずさ夫人と子供は1男2女。

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