クリケッター・木村昇吾 開幕戦はチーム最多の19得点も悔しい黒星スタート
1点の重み…試合後は課題を克服するため、4時間以上の練習
クリケッターの木村昇吾です。今回は1日に行われた日本クリケットリーグ1部の開幕戦について。
1日に佐野河川敷クリケットグラウンドで開幕戦が行われました。正直前日から緊張しましたね。ただ野球の開幕戦と同じような緊張感を味わえるのがうれしかったです。僕の所属する「ワイヴァーンズ クリケットクラブ」は昨年2位。相手はパキスタン、インド人選手が多く在籍する「MAX クリケットクラブ」でした。16年度に優勝したチームでクリケットをよく知ってる選手が多く強豪です。
クリケットは、一つのボールを交換する事なくそのボールを投げ続けるので、試合開始直後はボールも綺麗で変化も大きいのですが、後半になると傷がついて曲がらなくなり打ちやすくなります。僕はトップバッターで初球を右方向に引っ張り、バウンダリー(野球でいうフェンス)をバウンドして超える4得点を奪うなど13球で19得点でした。2人1組でコンビを組む走者の狩野ラヒル選手から相手投手のアドバイスも大きかったです。チームで最多得点でしたが、13球目はスイングが横振りになって空振り。ウィケットに当たってアウトになってしまったのでそこは反省点ですね。野球で30年以上やってきたスイングが体に染みついているため、すぐに修正するのが難しい。野球をやってきた良さを生かしつつ、クリケット仕様の型も取り入れなければいけません。
結果は負けてしまいました、敗戦の悔しさを次に繋げる為にもすぐにチームで試合後に打撃と守備練習を4時間以上行いました。クリケットは野球同様にいつも長打を打てるわけでないので、攻撃で如何に1点を奪い、守備で1点を防ぐかを重点的に行いました。攻撃でいかに1点を奪い、守備で1点をいかに防ぐか。試合で出た課題を克服するため練習で徹底しました。今後も試合は続きます。この敗戦が転機となる様にこれを活かして戦っていきます!
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[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]
木村 昇吾(きむら・しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれの37歳。尽誠学園で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなどリーグ通算打率・318、5本塁打。02年ドラフト11位で横浜に入団。07年オフに広島にトレードされ、11年は遊撃のレギュラーをつかみ、自己最多の106試合出場で37犠打をマーク。15年オフにFA権を行使したが移籍先が難航し、西武にテスト生で入団。昨年限りで戦力外通告を受け、クリケットに転身。インドのプロリーグでの活躍を目指す。あずさ夫人と子供は1男2女。