日本では考えられない豪州のスキンシップとは
クリケッターの木村昇吾です。豪州のメルボルンを拠点にするプレミアリーグのチーム「セントキルダ」でプレーして2週間が経ちました。試合を積み重ねていますが、結果が出る日もあれば出ない日もあります。まだ環境に慣れる段階で試行錯誤は続いていますが、海外に来て感じるのは結果にシビアであること。試合開始前は素っ気ない態度を取っていた初対面のチームメートが、僕が活躍すると近寄ってきて色々話しかけたり頭を軽く叩いてきたりする。こちらが年上なんですけどね(笑)。日本ではあり得ない対応なのですが、これも文化や慣習の違いなんでしょうね。「郷に入っては郷に従え」で結果を出し続けることで何とか溶け込もうとしています。
こちらではメジャーリーグのワールドシリーズで盛り上がっていました。豪州はクリケットとラグビーがメジャースポーツですが、国民はMLB(ベースボール)、NFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)と米国の4大スポーツには興味を示します。同じ英語圏なので親近感もあるのでしょう。ワールドシリーズを見ながら、選手たちに「ショウゴの知っている選手はいるか?」と聞かれたので「マエケン(前田健太)は広島で一緒にプレーしていた」と答えたら、「凄いな!」と興奮していました。僕もテレビで見ていましたが、マエケンの頑張りを励みに豪州でステップアップできるように日々努力していきたいと思います。
[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]
木村 昇吾(きむら・しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれの37歳。尽誠学園で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなどリーグ通算打率・318、5本塁打。02年ドラフト11位で横浜に入団。07年オフに広島にトレードされ、11年は遊撃のレギュラーをつかみ、自己最多の106試合出場で37犠打をマーク。15年オフにFA権を行使したが移籍先が難航し、西武にテスト生で入団。昨年限りで戦力外通告を受け、クリケットに転身。インドのプロリーグでの活躍を目指す。あずさ夫人と子供は1男2女。
木村昇吾公式サイト(http://shogokimura.net/)