清原正吾はプロの世界へ近づいているのか 名将・堀井監督も成長に太鼓判「階段は昇っていると確実に言える」
田中氏は清原の成長を感じているようだ
「清原がプロの世界へは近づいているか、遠のいているかで言うと近付いている。階段は昇っていると確実に言える」
東京六大学野球、秋季リーグ戦が始まる直前の慶大・堀井哲也監督の言葉だった。秋のリーグ戦前、最後のオープン戦・東芝戦でもタイムリーを放った清原正吾。社会人野球の名門チームの主戦投手からも結果を残した。
【動画】東京六大学選抜の4番・清原正吾がプロ選手から放った2ランホームランを見る
「とにかく秋が大事です。秋のリーグ戦が人生を決めると思って挑みます」
慶應義塾大学野球部の4番に座る彼は今夏、冷静に自分を分析し、自らを成長させてきた。
「春のリーグ戦で150キロ台のストレートを長打することが出来ました。早いストレートに対応できる手ごたえを得ることが出来ました」
野球から離れていた6年間の影響もあり、大学球界のトップクラスの投手が集う東京六大学投手陣の150キロ前後のストレートへの対応が一つ課題だった。
「この夏のオープン戦もほぼ毎試合、ヒットが出ていて何よりも内容が安定している。特に真っすぐへの対処は非常に良くなった。追い込まれてからの変化球をファールにする技術もかなり上がりました。もともとツボは持っている。簡単には終わらないバッターになってきた」
JR東日本時代から多くのプロ野球選手を輩出してきたアマチュア球界の名将・堀井監督も清原の成長には太鼓判を押す。
《自己への分析力と成長へのタスク解決力》、これが清原の最大の武器だ。
レギュラーを掴んでの4年春のリーグ戦、結果は52打数14安打7打点、打率.269。初めて4番に座り、定位置を掴んだ最初のリーグ戦としては十分な内容と言える。しかし、清原は自分の成長を秋までに最大限加速させるために、春のリーグ戦後の6月以降、授業とテスト勉強の合間を縫って、科学的トレーニングに励んだ。都内のトレーニング施設であるトータル・ワークアウトに通いつめ、全体練習以外の時間を1秒も無駄にすることはなかった。