大谷翔平の“100盗塁計画”!? ドジャースコーチも証言 打者専念で生じた試行錯誤の「走塁改革」とは?【現地発】

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 1番ムーキー・ベッツ、2番大谷、3番フリーマンの打順にも、彼の走力の高さが関連している。

 2月初旬のファン感謝デーでは「3番・大谷」を示唆していたデーブ・ロバーツ監督は、実戦では大谷を2番打者で起用。「フレディ(フリーマン)の前で、足の速さを生かすことができる。一塁から、盗塁する可能性があるだけでも、得点しやすい状況を生み出せると思う」と戦略を明かした。

 ベッツ、大谷ともに俊足。足を警戒せざるを得ない状況で、相手バッテリーにプレッシャーをかける。その結果、失投が多くなれば3番フリーマンにも好影響が出る。「ショウヘイはいろんな形で相手を負かすことができる。その1つが、彼の足の速さだ」と、ロバーツ監督からの期待も高い。

 開幕シリーズへの準備で韓国入りした翌日の16日、全体練習で大谷はほぼ室内で調整を行った。わずか10分足らずではあったが、フィールドで行ったのは走塁練習だった。一塁、二塁、三塁からの打球判断。戦いの舞台となった高尺スカイドームの内野の感触を確かめるように、意識的に走った。細かな準備が、本番の開幕戦で生きた。

 投手ではリハビリに専念し、今季の登板はない。下半身への負担を考慮する必要がなく、試合で走ることに対する意欲は今まで以上に強い。逆に、積極走塁でピッチングの土台となる下半身強化につながれば、相乗効果となる。過去6年、シーズン最多の盗塁数は26。ここから上積みし、40盗塁と40本塁打以上をマークすれば、MLB史上5人しか達成していない「40―40クラブ」入りも現実味を帯びてくる。





[文:斎藤庸裕]

【著者プロフィール】

ロサンゼルス在住のスポーツライター。慶應義塾大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。プロ野球担当記者としてロッテ、巨人、楽天の3球団を取材した。退社後、単身で渡米し、17年にサンディエゴ州立大学で「スポーツMBAプログラム」の修士課程を修了してMBA取得。フリーランスの記者として2018年からMLBの取材を行う。著書に『大谷翔平語録』(宝島社)、『大谷翔平~偉業への軌跡~【永久保存版】 歴史を動かした真の二刀流』(あさ出版)。

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